営業の「あたりまえ」を究める。
入社して27年。営業職について久しいので、営業の極意は?なんて聞かれてもピンとこない。けれど「あたりまえ」にやっていることなのに、お客様から感謝の言葉をいただくことがある。
「こんなに素早く対応してくれてありがとう」「そんなやり方があったんですね」。お客様からそう言われることがある。わたし自身は当然のことをしただけなのに。そういわれるとやはり嬉しいものである。
ある日ふと「営業のあたりまえ」って、一体なんだろうと考えてみた。答えはシンプルだった。「お客様の話をちゃんと聞くこと」「必要なときにすぐ動くこと」。そして何より「できない」と決めつけないこと。これは私たちが長年大切にしてきた姿勢だ。
設備入れ替えで業務を止めたくないお客様には「では、どうすれば止めずにできるか」を考える。フットワーク軽く動き、固定概念にとらわれず、お客様の声に応える。その積み重ねが、新しい当たり前を生み出してきた。時には、通常のやり方を180度転換することもある。でも、お客様の「できれば…」という言葉を聞いたら、私たちは必ず方法を探す。それがニッセツの流儀だ。
現場では予期せぬ出来事がつきものだ。計画通りに進まないことの方が多いくらいだ。だからこそ私たちは、どんな状況でもまず「できる方法」を探す。それは時に、夜遅くまでかかることもある。でも、お客様の「ありがとう」の一言で、疲れも吹き飛ぶ。その経験の一つ一つが、次の「できない」を「できる」に変えるヒントになっている。
お客様との打ち合わせでは、まず徹底的に話を聞く。表面的な要望の裏にある本当の課題を見つけ出す。「これは無理かもしれない」と思える要望でも、すぐには否定しない。なぜなら、お客様の要望の中にこそ、私たちの成長のヒントが隠されているからだ。
お客様の声に真摯に耳を傾け、どんな課題にも柔軟に応えていく。簡単なことではないが、その「あたりまえ」の積み重ねが、長年の信頼を築いてきた。
一つ一つの経験を大切にし、その学びを次に活かしていく。それが、ニッセツの営業の流儀であり、私たちが誇るべき「あたりまえ」なのだ。