Socomec LTM (三相700A-4800A)

電源設備に求められる信頼性は日増しに高まってきております。
データセンターダウンに関する調査によると、電源障害の79%はUPS出力バスと負荷の間で発生しており(※)、UPSを中心としての電源設備では完全な保護とは言えなくなってきました。 LTM はこれらUPS二次側で発生するリスクを負荷機器に影響を与えないようにする、最もクリティカルな負荷に必要とされる電源切替装置(STS)です。
(※アップタイム・インスティチュート調べ)

特長

  • コンパクトなデザイン(省スペース)。
  • 高い保守性(メンテナンスは前面からのみ)
  • あらゆるニュートラル形式の設備に対応。
  • 簡単かつユーザーフレンドリーな操作。また、操作は全てログに記録されます。
  • 15年以上に渡る導入実績。あらゆる業種のデータセンターを始め、原子力・石油・通信・発電所・航空管制施設など多数の実績に裏づけられた高性能。
  • 柔軟な電圧対応(単相2/3線、3相3/4線、200V・208V・220V・100/176V・105/182V・ 220/380V・230/400V・240/415Vなど)。

LTMの動作原理

LTMは各々の入力電源の電圧・周波数の同期性を常にモニタリングし、異常発生時には安全かつ瞬時に切替えられるよう待機しております。
また、出力電圧・電流の過負荷制御も行い、負荷側の障害を上流設備まで影響を与えないようにします。

LTMの切り替え条件

LTMが優先入力側から、待機入力側に切換わる動作をする条件は下記となります。

  1. 手動(外部信号を含む)にて操作した場合で優先入力から待機入力へ(待機入力が設定値内にある場合)。
  2. 優先入力が停電した場合(待機側に電源が給電されている場合)。
  3. 優先入力の電圧が、±20%(最大設定値)を過ぎった場合(プログラマブル、待機入力が設定値内にある場合)。
  4. 優先入力の周波数が、±10%(最大設定値)を過ぎった場合(プログラマブル、待機入力が設定値内にある場合)。
  5. 切換えモードの種類:同期切換/非同期切換(同期時の標準定義範囲:最大 15度)。

備考:
優先から待機側に切換わった(自動)後で、優先側入力が正常に復帰した場合は、切り戻しは自動/ロック(そのまま)の選択が可能です。
LTM入力電源(UPS等)の上流と動作上での関連等もつくる事が可能であり、お客様の要求に合致した運転プランが可能となります。

ユーザーのメリット

  • 更なる冗長電源での供給及び上流での単一原因による障害を負荷に派生させない。
  • 高い可用性と信頼性を持った電源供給装置の提供。
  • 同一電源ループ内にある他の機器障害から保護する。
  • 電源装置手動切替中における人的操作ミスからの負荷保護。
  • 負荷を停止させる事なく、システマテックに電源装置をメンテナンスする事が可能。
  • 既存の電源 (UPSなど) を非常用電源として使用できる。など

アプリケーション例

UPSや商用電源などA系、B系の電源を単機のLTMを介して二重化し、自動的に切替える構成例。

分散した負荷に同じバスより給電する構成例。

LTM三相モデル

定格容量 700A 800A 900A 1000A 1200A 1300A 1450A 1800A
入出力 ニュートラルスイッチの有無にかかわらず
3相 – 3相 + 中性点 + 接地
定格入力電圧 208 V / 380V / 400V / 415V / 440V
入力電圧許容値 ±10 % 調節可
周波数 50または60 Hz
入力周波数許容値 45~66 Hz 調節可
負荷クレストファクタ 3.5以下
入力電圧閾値 15%以下
過負荷耐量 60分 145%以下
10分 165%以下
2分 190%以下
内部保護装置 ヒューズによる
寸法 幅 (mm) 1900 2000
奥行き (mm) 810 810
高さ (mm) 1925 1925
保管温度: -25 ~ +70°C
動作温度: 0~ 40 °C
換気: 強制換気
相対湿度: 90 %以下、結露のないこと
動作高度: < 1000 m
IP保護指標: IP 20  IP42または43オプション対応
オプション 独立型ドライ接点(設定可能)
通信ポート JBUS/MODBUSプロトコル
TOP VISION機器監視ソフトウェア(英語)

1800Aを越える下記容量については、弊社までお問い合わせ下さい。
2000A/2400A/2500A/2800A/3000A/3200A/3500A/4000A/4200A/4500A/4800A

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